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きみは赤ちゃん

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参照データ

タイトルきみは赤ちゃん
発売日販売日未定
製作者川上 未映子
販売元文藝春秋
JANコード9784163900704
カテゴリ » ジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » 妊娠・出産・子育て

購入者の感想

15.02.03
私事ですがこの秋に子宮全摘をしました。

特別子供好きでも欲しいと思ったこともなくなくなんとなく出産するならぎりぎりという年齢になったときに、自分の意思とは関係なく強制的に出産できなくなりました。

ああもう自分の赤ちゃんを産むということは決してないのだという現実に、自分で自覚している以上の喪失感があったのかもしれません。
こういう場合、たぶん二通りの反応があると思います。

この先もう出産や赤ちゃんというものを徹底的に避けて生きていくか、あえてそれに近づいてみるか。

私の入院していた病棟は産科と婦人科が同じで、大部屋は常にオープン、病人もいれば妊婦や新生児もいるカオスのような病棟で、否応なく幸せそうな家族や新生児を目にすることになります。(術後の一番苦しい時だけ個室に入りましたが、隣の個室は出産後の方で、面会に来る人たちの「おめでとう」という言葉や笑い声、赤ちゃんの声、全部つつぬけ状態で精神的にきつかったです) 病院では体の治療はしてくれても心のケアはありません。そんな状況だったということもあり、意識的に平気だと思い込もうとしながら、一方で喪失感をためこんでいくことは自分にとって良くないと思い、どうしたらいいのか考えました。
そして荒療治かもしれないと思いつつも、自分の心に対するケアのためには、この先経験できなくなったことを追体験するのがいいのではないかと考え、あえて出産のことを描いた本を読むことにしたのです。たまたま目についたのが高い評価を受けているこの本だったので病院のベッドの上で電子書籍版を購入しました。

川上さんが体験された無痛分娩での帝王切開という出産時の描写は、私の子宮全摘手術と同じようなもので、出産と子宮全摘では目的がまったく逆なのですが、施される処置や痛みや麻酔や術後、ほとんど同じ体験であると知って共感できる部分も多々ありました。背中に管を通すシャーペン式の麻酔は術後の痛みに大変よく効きましたが、陣痛の痛みすら消すんだからそりゃあ効いたはずだ(笑)とか、現代医学なら痛みの処置ももっと手段があるはずだと思っていたのに結局最後はロキソニンなんだ(笑)・・・とか。

14.12.12
妊娠、出産、育児にまつわる悲喜こもごもを綴ったエッセイ。この本に巡り合えたことに心から感謝したい。自分も現在1歳の男児の子育てをしていることもあってか、とりわけ夫という存在との間にある深くて暗い河を覗きこむうような攻防に深く感情移入して読み進めていった。出産後の自分の気持のしんどさと、それと同じくらいの日々の愛おしさを思い返し、そのかけがえのなさを読みながら反芻した。最後の章は何度読んでも涙がにじむ。川上さん、ありがとう!

14.08.22
芥川賞作家の著者が、妊娠から出産、幼児期までの奮闘を描いた名作だと思います。
これからママになるという人や、新米ママだけでなく、むしろそのパートナーであるパパこそ読むべき本であると思います。
(ちなみに私は男性です。)

妊娠中の体調の変化や、出産の苛酷さ、我が子を守ろうとする本能むき出しの育児、と男性がどんなに頑張っても味わえない体験を、みずみずしく、情感にあふれた、しかし堅苦しくない文章で読み進めることが出来ます。

久々に読書中に声を出して笑いました。とおもったその矢先、胸がいっぱいになり、涙せずにはいられないクダリもあったりと、「ほのぼのジェットコースター的作品」と言ってもいいかもしれません。
にもかかわらず、使われている言葉がいちいち腑に落ちる表現ばかりで、さすが芥川賞の名に恥じないレベルの高さも感じられます。

知らず知らずのうちに、家族とは、命とは、親と子、現在過去未来、いままでそしてこれから関わっていく全ての人達のことに思いを馳せている自分がいて、驚きました。
人の心を素の状態にさせてくれる力があります。

これからママになる期待と不安でいっぱいいっぱいの女性や、育児に疲れてしまったママだけでなく、体は大人心は子供な年代の高校生にも「人の親」になる前に読んでおいて欲しい作品だと思います。高校の授業に取り入れられても良いくらいだと思います。

最後にくどいようですが、将来パパになる男性こそが読むべき作品だと思います。
そして、妊娠、出産、育児における女性の辛さ苦しさに思いを寄せ、女性しか味わえない幸せに嫉妬することで、無償の愛や家族のカタチを考えるきっかけにするべきです。

レビュー数 3 です

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