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ロボットは涙を流すか (PHPサイエンス・ワールド新書)

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参照データ

タイトルロボットは涙を流すか (PHPサイエンス・ワールド新書)
発売日販売日未定
製作者石黒 浩
販売元PHP研究所
JANコード9784569775630
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 工学 » メカトロ・ロボット工学

購入者の感想

14.12.26
アンドロイド研究の第一人者がSF映画をモチーフに自らの研究の
最前線を語った一冊。軽く、新しい。

学際という言葉を飛び越えて研究領域をすら創造してきた著者が
深めてきた年来の哲学的思索が語られ、想像の逞しい翼が真骨頂の
SF(映画)の文脈と重なるところに、未来社会への期待が
見出される姿はかなり面白い。

研究者としての堅実な歩みの中で、不器用かつ強靭な形で進められて
きた思索というトンネルを抜けると、その先にはSFの軽やかな想像が
先回りしていたというのは何という皮肉であり、何という快挙
だろうか。評者には、この皮肉なすがすがしさ、すがすがしい皮肉は
かなり心地よいものに映った。

14.08.04
 石黒さんは3つの質問を投げかけている。
 1:ロボットは技術を発達させるにつれて、それまで人間の領域と思われていた情報伝達、
  コミュニケーションまで実現する。だとすれば、最後に残る、最も人間らしい仕事、
  人間にしかできない仕事とは何か?

 2:人間の感情は本当にあるのだろうか?あるいは感情の有無で人間とアンドロイドの
   違いを示すことは本当にできるだろうか?

 3:当たり前だと思っている私という存在は、幻想でないと確信できるのか?

 1  :無い(ただ、それはマイナスなのかと問われればそれは違うのではないかと思う)

 2・3:人間の存在の保証は、それぞれ社会の他者が私(の意識)が存在するとみなすことで
     、信じることで、私は存在するのであって、実際に私の意識が存在するかどうかは
     疑問である。だとすれば、今の定義で言う「私」とはやはり幻想にすぎないだろう。

 
 ところで、ロボットを作る時の技術として「ゆらぎ」というものがあるらしい。
 例えばある目的地に到達したい場合、
 「でたらめな動きをし、距離が近づいたら直進し、そうでなければ、またでたらめな動きをする。」
 この単純なルールが一番、未知な環境においては、効率が良いという。
 
 以前読んだ本「ダンゴ虫に心はあるのか 森山徹」で、ダンゴ虫の乗り上がりの出現頻度の時間変化について、
「乗り上がり行動はダンゴ虫の心によって自立的に選択され、発現しました。自立的とはこの選択の根拠がダンゴ虫
 の”心”によって独自につくられることを意味します。そして、選択の根拠の独自性はその根拠がしばしば揺らいで
 しまうことを特徴とします。なぜなら、根拠が独自的とは、それが揺らぎそうな時、支えてくれる外的存在が無いことを
 意味するからです。すなわち”心”はうつろう宿命をもつのです。」

 技術としての”ゆらぎ”を考えるとダンゴ虫の選択の揺らぎは、生存を高めるためにはまことに合理的であるような気もする。

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