通信販売

When We Were Orphans (English Edition)

30 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトルWhen We Were Orphans (English Edition)
発売日2009-01-08
製作者Kazuo Ishiguro
販売元Faber & Faber
JANコード9780571205622
カテゴリ洋書 » Subjects » Mystery & Thrillers » Mystery

When We Were Orphans (English Edition) とは

アヘン取り引きに絡んでいたイギリス人ビジネスマンの父親が上海の自宅から突然姿を消したとき、9歳のクリストファー・バンクスは友だちのアキラと探偵ごっこに夢中だった。「中国人街のうさぎ小屋のような路地で追いかけっこや殴り合い、撃ち合いをしたあと、詳細は違っていても決まって必ず、ジェスフィールド公園での壮大な儀式で探偵ごっこは締めくくられた。その儀式で僕たちは、一段高くなった特別ステージにひとりずつ上り…拍手喝采を送る群衆に向かって挨拶するのだった」
次いで母親までもが行方不明となったクリストファーは、イギリスへ送られることになる。2つの世界大戦に挟まれた時代を彼はそこで過ごし、やがて「自称」有名な探偵になる。しかし家族を襲った運命が彼の頭から離れることはなかった。クリストファーは懸命に記憶をたどり、両親の失踪に何らかの意味を見出そうとする。そして1930年代末、彼はついに上海に戻り、自分の人生において最も重要な事件の解決に乗り出すのだった。しかし調査を進めるにつれ、現実と幻想との境界線は次第にあいまいになっていく。彼の出会った日本兵は本当にアキラなのか。両親は本当に中国人街のどこかに監禁されているのか。そして、何か重要な祝典を計画しているらしいグレイソンというイギリス人の役人はいったい何者なのか。「まず何よりも先にお聞きしたいのはですね、儀式の会場をジェスフィールド公園にすることでよろしいかということです。なにしろ、かなり大きなスペースが必要となりますのでね」
『When We Were Orphans』でカズオ・イシグロは、犯罪小説の伝統的な手法を用いて、少年時代のトラウマが落とす影から逃れられないでいる困惑した男の心情を感動的に描き出している。シャーロック・ホームズは推理の際、泥のついた靴や袖についた煙草の灰といった断片的な証拠で事足りた。しかしクリストファーに残されたのは消えゆく遠い昔の記憶だけ。彼にとって、真実はもっとずっと捕らえ難いものだった。小説は一人称で書かれているが、クリストファーの慎重に抑制された語りには冒頭からほころびが見られ、彼を通して見る世界が必ずしも信頼できないことを暗示する。そのため読者は、自らもまた探偵になることを迫られ、クリストファーの記憶の迷路を真実のかけらを求めてさまようのである。
イシグロはもともと派手な弁舌に走る作家ではない。しかし、この作品に漂うもの静かなトーンは、かえって強く感情を揺さぶってくる。『When We Were Orphans』は見事なまでにコントロールされた想像力の傑作である。そしてクリストファー・バンクスは、著者の創造した人物のなかでも、最も印象的なキャラクターのひとりと言えるだろう。

購入者の感想

18.08.23
第二次世界大戦前の上海の租界で育ったイギリス人少年が、いなくなった両親を生涯をかけて探す物語。
イシグロ氏の作品は3作目だが、社会問題を推理小説仕立てで読ませるのが本当にうまいと思う。1ページに1語くらい辞書を引く必要があったが、印だけつけておいて、1章読み終わってからまとめて辞書を引くのでもストーリーを追うのには問題なかった。英語の小説で、先を読まないと他の事に手がつかない状態になるものはシドニー・シェルダンくらいだったので、ノーベル賞クラスの文学作品でそれが体感できるのはすごいこと。
まずはこの時代の上海という設定だけで、郷愁と恐怖の念を読者に呼び起こさせるだろう。
両親の結末が、もっと時代に翻弄されたものだったことを期待して読んでいたが、予想外ではあったがありふれたものだったので星ひとつマイナス。
物語の核は、日本人の幼なじみアキラとの心の交流だと予想していたので、日中戦争が勃発した上海で再会するくだりが小説の山だと思うが、アキラとの別れはあっけなく訪れた。最終章で、母親と悲しい思いをさせたかつての恋人のことは回想するが、アキラのことが全く出てこないことがどうも腑に落ちない。母親はともかく、恋人よりもアキラの方が大きな存在だったはずなのに。これも星ひとつマイナスの理由です。

レビュー数 1 です

あなたの感想

コメントを書いて下さい

関連商品

アマゾンで購入する

人気の商品リスト

review | jan | happymail | pcmax | BBchat |
2009 - copyright© みんなのコミュニティ all rights reserved.