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若冲 ――広がり続ける宇宙 Kadokawa Art Selection (角川文庫)

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参照データ

タイトル若冲 ――広がり続ける宇宙 Kadokawa Art Selection (角川文庫)
発売日販売日未定
製作者狩野 博幸
販売元角川書店(角川グループパブリッシング)
JANコード9784043943494
カテゴリアート・建築・デザイン » 芸術一般 » 美術史 » 東洋・日本美術史

購入者の感想

18.08.06
伊藤若冲の代表作とも言える『動植綵絵』全30幅の内19幅を所収してありました。手軽な文庫で若冲の魅力とその生涯を分かりやすく書かれた好著です。作品はオールカラーで70点掲載してありました。

筆者は同志社大学文化情報学部教授の狩野博幸氏で、京都国立博物館で「若冲」展を企画した第1人者ですから、内容の確かさは保証済みでしょう。

相国寺に寄進した畢生の大作「動植綵絵」の極彩色の細画には本当に脅かされます。華麗な色彩を駆使しており、写実的でありながら非現実的なモティーフがまた異能と称される若冲の本領発揮と言えるでしょう。また、1872年の京都博覧会でも「動植綵絵」全30幅が展示され、京都を代表する象徴的な作品として知られていて、疲弊していた相国寺が宮内省に献上し1万円の下附金があり、これで寺地が戻ったそうです。

全編にわたり知られざる若冲の生涯を丁寧に解き明かしており、通説と違う掘り下げの深さに感心しました。彼の画業の説明もまた丁寧です。73年も行方不明だった絵巻物「菜蟲譜」が見開き2段で掲載してあり、飽かず眺める作品群の素晴らしさにただただ感嘆の声しか出ません。エツコ&ジョー・プライスコレクションとして有名な「旭日雄鶏図」は見事ですし、MIHO MUSEUMの「象と鯨図屏風」の詳細な説明も若冲ファンには参考になることでしょう。

62ページに「若冲」の号の由来について書かれてあり、京都の売茶翁・月海元昭が愛した注子に相国寺の大典顕常和尚が記した「大盈若冲、其用不窮」によるものだと説明してありました。
1775年刊行の『平安人物志』には京都の絵師として、円山応挙の次に若冲、そして池大雅、与謝蕪村などが挙げられており、京都の画家の中心人物であったということです。

その他、類書では伺えない魅力的な説が展開してあり、コアな若冲ファンも唸らせる内容だと思っています。

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