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不平等の再検討―潜在能力と自由

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参照データ

タイトル不平等の再検討―潜在能力と自由
発売日販売日未定
製作者アマルティア・セン
販売元岩波書店
JANコード9784000028783
カテゴリ »  » ジャンル別 » 投資・金融・会社経営

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18.07.26
平等や自由というのは、聞いた印象がよいためにたいして定義も考えずに用いられるのだが、いざその意味をきちんと定式化してみようと思うとなかなか難しい。
本書は、「潜在能力」という視点から、一貫した自由・平等論を展開した本である。

本書のキーは「潜在能力」である。
まず、「平等」という概念そのものは、一見平等を擁護しない思想(リバタリアン、功利主義等)であっても、実は「何の平等を守るか」で異なるだけで、何らかの観点では平等性を擁護している。
なので、どういった評価軸で判断するかというのが重要になってくる。

そこでまず持ち出すのが、「その人の成果」と「それを達成するための自由」という二つの観点である。
この区別により、「選択肢の中から何を選択するか」という「選択の視点」と、「そもそもどのような選択肢を持っているか」という「オプションの視点」とが区別できる。
そして、「自由の程度」(選択肢の幅)を決めるのは「自由の手段」(目標達成に必要な基本財や資源)の量であるがゆえに、まずセンは資源に着目することとなる。

この観点を「福祉を達成するための自由」に持ち込む。
「福祉」とは「生活のよさ」であり、「機能」(どういう状態か、何をするか)の集合である。
そして、各人の「潜在能力」は、各人が実現可能な機能の組の集合として定義される。
通常用いる「隠された長所・本当ならできること」のような意味での「潜在能力」とは異なるので注意してほしい。
この定義を用いると、潜在能力は機能に直結し、機能の増加は福祉の増加を意味するので、潜在能力は「福祉を達成するための自由」と直結する。
こうした潜在能力アプローチは、固定的な階級不平等(カーストのような)に対して切り込むための視座を与えてくれるという。

しかしもう一つ、「エージェンシー」という概念が存在する。
これは、その人の考える価値をその社会が実現させることをいう。例えば、貧困のない社会を望む人にとっては、実際に社会から貧困がなくなることが「エージェンシーの達成」になる。

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