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保守とは何だろうか (NHK出版新書)

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参照データ

タイトル保守とは何だろうか (NHK出版新書)
発売日販売日未定
製作者中野 剛志
販売元NHK出版
JANコード9784140884188
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

購入者の感想

18.07.26
日本の「保守」政党、思想としての「保守」、この違いを理解することができた。本来は同一の意味として扱われるはずだが新自由主義経済を保守が取り込んだことによって両者が別れていったという経緯がよく理解できた。そして自分なりに日本の政治について考えるひとつのきっかけになった点で満点。

本書の残り20%あたりからは著者の主張のようなものも織りまざってくる。「改革を急ぎすぎるな、均衡を重視しろ」「民主主義、新自由主義経済を推し進めてもいいことはなかった」という内容だと理解したが個人的にはここがしっくりこない。抽象的に感じてしまう。例えばTPPなど議題を置くと理解しやすかったのかもしれない。(本書にTPPの話はない。タイトルを考えるとそれで正しいようにも感じる)

本書で取り上げるコールリッジが生きた時代と現代との差として私が引っ掛かっているのは自分が所属する組織の枠で、自分→家族→会社(社会)→国家→他国家(世界)という円の広がり方が違うケースがあると思う。要は小さい円になるほど自分との差が縮まるため、そこに優位に働くような投票の仕方をするのが多数 (ポピュリズムの問題はあると思う) と感じているが例えば海外資本の会社で働くことが珍しくはない現代ではどこにフォーカスするかによって投票先は異なる。

農業を守ることが国を守るというのは確かに一理あると思う。しかし消費者としては物が安くなるメリットを優先するかもしれない。他にも自分が経営者で仕入値が下がることを期待するかもしれない。著者の主張は「国家」にこそフォーカスすべきだということなんだろうと思う。

新自由主義経済の浸透については国家と争える程の力(お金ではなく人間という意味で)を持つグローバル企業が存在するため、国家は他国家だけでなく企業についても均衡を保てるように連携を図る必要があり、企業に浸透している新自由主義の否定は何ももたらさない。むしろ新自由主義が無くならない前提でその先に悲劇が待っているというのであればその不可避である悲劇が起きたときの対処法を考える方が余程現実的だ。思想を統一することは空想的な話だと思う。

自由な選挙権がある日本に生まれて良かったと改めて感じた。おすすめ本。

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