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福沢諭吉の「脱亜論」と<アジア蔑視>観 常葉叢書

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参照データ

タイトル福沢諭吉の「脱亜論」と<アジア蔑視>観 常葉叢書
発売日2014-01-03
製作者平山 洋
販売元常葉書房
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カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門

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18.07.02
何故福澤は朝鮮の独立を後押ししたのか?それは朝鮮が西欧諸国の植民地になれば朝鮮の火の粉が日本に飛び日本も植民地にされる事を恐れたからである。その後日本政府は日韓併合へと進むが、福澤は終始時事新報で「朝鮮を併呑する気なし」と訴えているように朝鮮を侵略しようとする考えは最初から無かった。したがって朝鮮独立党をバックアップし彼らによるクーデター(甲申政変)が失敗した時の福澤の挫折感は筆舌に尽くし難いものであった。それに加えて甲申政変の翌年初めに朝鮮では独立党の親類縁者に対する容赦ない処罰が行われた。金玉均等の父母妻子は絞罪となり独立党員の従者と幼子を含む家族までが処刑された。福澤は直ちに筆をとり時事新報の社説「朝鮮独立党の処刑」で事大党を厳しく糾弾した。しかしそれだけでは気分が収まらず「挫折感と憤激の爆発」の下に執筆したのが「脱亜論」である。福澤に対して批判的な学者は、これは福澤の「朝鮮への絶交状」であり「朝鮮の文明化への敗北宣言」であると言う。福澤はこの時期に本当に朝鮮との交際、朝鮮への文明化をあきらめたのだろうか?否である。福澤の朝鮮への熱き思いは「脱亜論」発表後も続き、長逝の1年前(明治33年)まで朝鮮を憂えて「国民の覚悟」(明治33年7月28日の時事新報)で「日本は全力を挙げて朝鮮の安全を維持する覚悟が必要である」と訴えている。福澤は機会ある度に「日本に朝鮮を呑食する意図なし」と繰り返し説き続けてきており、福澤と朝鮮との関わりの中での言動を見れば、福澤を「侵略主義者」と主張する人には筆者は断じて同調出来ない。
この点では本書の著者も同意見であり納得できる。しかし、いくら「挫折感と憤激の爆発」の下とは言え、朝鮮の命運もこれまでとして「朝鮮人民のために其の国の滅亡を賀す」と極論したのはどうしたことか。著者は好意的に解釈しているが筆者には福澤が本音で論説したとは思えない。但し、著者が言うように福澤の態度は確かに「批判的」であるが「蔑視」ではない。著者も言うように「批判」と「蔑視」を混同してはならない。いずれにしても、さすがに日本政府も慌てた。時事新報は治安妨害の理由で一週間の発行停止となる。福澤が用意していた続編「朝鮮の滅亡は其の国の大勢に於いて免る可らず」は掲載の機を失う。これも発行されていたら大いに問題になったであろう論説である。

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