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Flash Boys: A Wall Street Revolt

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参照データ

タイトルFlash Boys: A Wall Street Revolt
発売日2014-03-31
製作者Michael Lewis
販売元W. W. Norton & Company
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カテゴリ洋書 » Subjects » Nonfiction » Economics

購入者の感想

14.07.30
2010年5月6日の株価急落(Flash Crash、フラッシュ・クラッシュ)の直後、一躍注目されたのがHFT(超高速・高頻度取引)だった。HFTは高速処理ができるコンピュータを使ってミリセカンドとかマイクロセカンドといった想像を絶する高速で取引するもので、株式が乱高下する原因になっていると言われていた。

一般市民にはHFTがどのようなものなのかはさっぱり見当もつかなかったのだが、本書が出版されてからアメリカの世論はすっかり変わった。そして、世論に押されるようにして司法省、米連邦捜査局(FBI)、商品先物取引委員会(CFTC)、証券取引委員会(SEC)などが調査に乗り出したようである。

著者のルイスには難しい経済や数字の話題をとてもわかりやすく説明する天賦の才能があるから、素人にも「HFTってそういうものだったのか!」と思わせてくれる。本書を読んで驚くのは、客の買い注文が出た後(つまり価格が分かってから)マイクロセカンド単位で先回りして高く売りつけるというハイフリークエンシートレーダーのやり口は、100%勝つギャンブルをしているようなものだということだ。そんなことが堂々と行われているというのである。

本書はウォール街を舞台にしたHFTを扱っているが、素人の私にも楽しめるスリラー感覚のヒーロー物語である。
そのヒーローは、日系カナダ人のブラッド・カツヤマ氏だ。
カツヤマ氏は、Royal Bank of Canada(カナダロイヤル銀行)に勤務しているときにウォール街に派遣され、そこでHFTに疑問を抱いた。カツヤマ氏は持ち前の探究心でHFTの謎を追いかけたのだが、不思議なことにHFTに関わっているプロでさえ何が起こっているのかを知らないのだ。カツヤマ氏はついにHFTの正体をあばき、その対策を考えついたのだが、彼がどんなに説明しても大手の銀行たちは現状を変えようとしない。こういう状況にうんざりしたカツヤマ氏は、高収入で待遇がよい仕事をやめて、公正な株取引ができるプラットホーム運営会社IEXを作ったのである。
テンポがよくて読みやすく、しかもヒーローのカツヤマ氏がとてもカッコイイ。エピローグの最後にある読者へ与えられた謎ときも興味深く、社会的に意義があるおすすめの作品である。

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