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Beautiful Game Theory: How Soccer Can Help Economics

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タイトルBeautiful Game Theory: How Soccer Can Help Economics
発売日販売日未定
製作者Ignatio Palacios-huerta
販売元Princeton Univ Pr
JANコード9780691144023
カテゴリ洋書 » Subjects » Nonfiction » Economics

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16.01.23
「経済学は経済の仕組みについての学問である」という説明は間違いではないかもしれないけれど、(ゲイリー・ベッカーが言ったように)経済学の本質は分析の対象そのものよりも方法論にある。そして、本書が扱う題材はサッカーだ。著者はロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の経済学者である。計量経済学の手法を用いて幅広い分野で研究していて、経済学の一流学術誌(AER, JPE, Econometricaなどなど)に多数の論文を報告している。ここ数年に書かれた論文の題目を見ると心理的ストレスとか認知機能とかの行動経済学的な領域のものが多いようだ。

本書には「サッカーはどのように経済学に役立つのか(How soccer can help economics)」という副題が付いている。しかし、著者が「はじめに」で述べているように、話の主眼はサッカーではなくて経済学である。具体的に言えば、ペナルティキックや試合中のファウルなどのデータを使って経済学の理論が正しいのかどうかを本書で検証する、あるいはそのような研究を紹介するという内容になっている。

別に経済学に限った話ではないけれど、理論は現実の観察データによる裏付けを必要とする。しかし現実のデータを集めて理論を検証するのはしばしばとても難しい。現実の人間は経済学が仮定する経済人(ホモ・エコノミクス)ほど単純ではないし、行動には制約がない。そして人びとの目的や動機も外からは分かりにくい。そのため、状況が理論の想定にどの程度合っているのかが不明確で、集めたデータで理論を検証するためには様々な調整が必要になる。その点、サッカーを題材にしてデータを集めることには利点がある。例えばペナルティキックを考えてみよう。キッカーの目的は複雑ではないし(シュートを決める)、そのための行動も限られている(シュートする)。そして結果はきわめて明白で、しかも完全に観察できる(シュートが決まる、ゴールをはずす)。サッカーに関係するデータを用いた研究の結果がクリアであるゆえんだろう。

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