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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)

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参照データ

タイトルウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
発売日販売日未定
製作者野矢 茂樹
販売元筑摩書房
JANコード9784480089816
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 西洋思想 » 西洋哲学入門

購入者の感想

16.01.14
前期ウィトゲンシュタインの代表作『論理哲学論考』を、最初から最後まで順序立てて解説する入門書です。一般向けの解説書で『論考』をここまで丁寧に説明している本は他にあまりないと思います。岩波文庫から出ている野矢訳の『論考』との相性がとても良い本だとも思います。野矢氏の文章はユーモアがあるし結構読みやすいので、野矢氏の『論考』に対する見解を気楽に共有できる内容になっています。

野矢氏によれば、『論考』は言語の限界を画定することによって思考可能性の限界を画定する哲学書だそうです。この本の解釈では、『論考』には三つのステップがあるそうです。第一に言語分析、第二に論理空間を基礎づける「私」の経験、第三に「私」の意志の考察を経て、『論考』が辿り着いた「世界」や「幸福」の境地に到達できるそうです。「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」という有名な締め括りに至るまでのややこしい過程を、野矢氏に導かれるようにしてけっこうすんなりと体験できます。

ただ、言うまでもないことだとは思いますが、この本を最後まで読んでも『論考』にはよくわからない箇所が多いです。野矢氏は『論考』でいう「対象」は性質や関係を含むと解釈していますが、「対象」の解釈は野矢氏の他にも諸説があるので、私には納得しきれていないところがあります。あと、この本は『論考』を一行一行飛ばさずに解釈しているわけではないので、実際に『論考』を自力で読んでみると思わず首をひねることが結構あったりします。こうした曖昧な点についてはさらなる考察が必要だと思いますが、一般の初学者に必要な情報量を十分すぎるほど満たしている解説書だと思いました。

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