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種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)

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参照データ

タイトル種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫)
発売日販売日未定
製作者チャールズ ダーウィン
販売元光文社
JANコード9784334751906
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 生物学

購入者の感想

17.09.17
数ある和訳本の中でトップクラスに読み易いと感じました。「種の起源を読んでみたことはあるが、難しくて挫折してしまった/全部読んだが訳がわからなかった」という方も、この和訳本を読めば意見が変わるかもしれません。少なくとも私の場合は、飛び切り面白い特別授業を聞いているような感覚で、内容が頭にスルスル入ってきました。もともと、種の起源そのものが学者ではなく一般の人々向けに書かれた本ですので、内容を理解するのに専門知識は要りません。ダーウィンや彼の進化論に興味のある方には勿論、「サイエンスには必ずしも詳しくないけど、世界史を動かした名高い著作にちょっと触れてみたい」という方にもお勧めします。

15.09.07
まさに歴史を変えた名著の新訳版。一文が長くて分かり難い原文を直訳していた従来訳に比べ、生物科学の知識に基づいて原文を簡潔に区切って提示した訳者の力量により、その真価が明快に読み手に伝わって来る。上巻は全14章の内、第7章「本能」まで。

冒頭で、「遺伝を司る法則については全く分かっていない」と断りを入れているように、遺伝子の存在・構造は勿論、同時代の"メンデルの法則"さえ知らなかったダーウィンが、観察力と洞察力のみで結論を導いた過程と偉大さが伝わって来る。しかも、上述の条件下で、親から子へと伝わる何らかの形質、自然による変異の存在、生殖器官の特殊機能、累積作用の重要性等の認識を持っていた事は驚嘆に値する。広い意味での"生存闘争"も豊富な事例を基に考察されている事が良く分かる。これらを外挿する形で、第4章で本書の中核を成す「自然淘汰」の概念を導入する構成も巧みと言える。両性生物の利点の核心(=遺伝メカニズム)に直感的に迫っている点も瞠目に値する。また、集団における変異(新種)の発生・浸透率、眼のような極度に完成度が高く複雑な器官の形成過程、淘汰の対象が個体か種か(ダーウィンは個体レベル論)と言った今日的問題も視野に入れていた事が分かる。

一方、第1章を「飼育栽培下における変異」から始めている辺りに、ダーウィンの慎重さと配慮が感じられる。動植物の品種改良の話から始めたのは分かり易さと共に、自身の説のインパクトを鑑みて読み手のショックを和らげる意図があったと思う。特に、神による創造説とは真っ向から対峙する説であるから、宗教界からの反発・弾圧は必至であり、これへの対応には苦慮した事と思う。生物科学のみならず、思想界や宗教界、世界観、社会科学にまで影響を及ぼした、まさに記念碑的著作である事を改めて感じた。

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