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The Lowland

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参照データ

タイトルThe Lowland
発売日2013-09-08
製作者Jhumpa Lahiri
販売元Bloomsbury Publishing
JANコード登録されていません
カテゴリ洋書 » Special Features » By Authors » Literature & Fiction

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14.11.19
第二次大戦と独立後のインド Calcutta(現在のコルカタ)の郊外で育った兄弟SubhashとUdayanは、正反対の性格でありながらも親密な仲だった。兄のSubhashは両親の言いつけを守る従順な性格だったが、2歳年下のUdayanはルールや権力をことごとく無視していた。だが、両親が特別な愛情をそそぐのは、なぜか反抗的で奔放なUdayanのほうだった。

当時のCalcuttaは、首都変遷、戦争、飢饉、分離独立による経済の破綻と難民流入で急速に状況が悪化しており、大学を卒業しても兄弟が就けるまともな仕事はなかった。二人でアメリカの大学院に行く計画を立てていたのに、西ベンガルで盛んになっていた共産主義のNaxalite(ナクサライト)運動にのめり込んでいたUdayanは、兄に相談せずにインドに残ることを決める。そして、「親が決めた相手と結婚する」という慣例と親の期待を裏切って恋人のGauriと結婚してしまう。単独で米国に渡り、ロードアイランド州の大学院で学ぶようになったSubhashは、弟への深い愛情と裏切られた憤りを長年忘れることができなかったが、ある悲劇が2人の運命をさらにもつれさせる。

本書は(2013年9月10日現在)ブッカー賞のショートリストにもなったほどなので、素晴らしいところはあるのだが、これまでの作品と比べるといまひとつ楽しむことができなかった。

というのは、一時期最も繁栄していたCulcatta(現在のKolkata, コルカタ)が、数々の出来事によって凋落していった様子とか、NaxaliteにはまりこんでいったUdayanの心情とか、Gauriの行動の理由などが、リアルに伝わってこないのである。短篇でその魅力を発揮するラヒリの少し距離を置いた静かな文章は、この作品に限って言えば、読者を引き込んでくれないので疲れる。また、どの登場人物にも感情移入ができなかったのが残念だった。特に、インドで生まれ育ち、アメリカに来て学び、専門職を得た女性であるGauriの描き方がいまだに疑問である。終わりのいくつかの章が、いつまでもダラダラと続く後日談に感じたのも気になった。

このような残念な部分はあるが、それでもThe Lowlandは読む価値がある作品である。

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